時計の竜頭のように精緻な美食を ― ミシュラン二つ星の輝き
六本木の喧騒から一歩地下へ降りれば、そこは別世界。扉を開けると、時計の竜頭(リューズ)のように精密に計算された空間が静かに迎えてくれる。
ラグジュアリーな内装に包まれながらも、13年連続でミシュラン二つ星を獲得し続ける実力が醸し出す緊張感が心地よい。大箱の華やかさとは異なり、ここには飯塚隆太シェフが織りなす"極上の時間"だけが流れている。
リューズでは飯塚隆太シェフが作る料理の味わいを引き立てるドリンクとして、2022年からドゥレスシリーズを提供している。
料理との相性を追求し誕生したDOUXLESSの魅力と、料理のペアリングを「レストラン リューズ」のシェフ ソムリエ、丸山俊輔さんにお話いただいた。
甘さが控えめで、複雑な香りと質感を備えた『DOUXLESS』
サクラマスの燻製、サラダ仕立て。 ショウガとアプリコットが醸す爽やかな風味にジャスミンティーとシナモンの香りを添え、まろやかな味わいを実現した微炭酸の「ラウンドジンジャー」とともに
丸山さん)当店ではオレンジワインを思わせる、『ラウンドジンジャー』と赤ワインのように力強い『カオスグレープ』を提供していますが、どちらも果皮や茶葉のタンニンが油脂を受け止め、立体感のある香りで料理に奥行きを与えてくれます。
ラウンドジンジャーは「 サクラマスの燻製、サラダ仕立て」とペアリングしていて、野菜のほのかな苦味やマイヤーレモンソースの柑橘香がオレンジワインを思わせるラウンドジンジャーの味わいと響き合うのが特徴です。
ラカン産小鳩のロティは、黒ブドウ、カシス、紅茶の共通項である“渋み”を起点に黒胡椒やクローブ、山椒を加えてシラーを思わせる深い味わいに仕立てた「カオスグレープ」と
またカオスグレープはラカン産小鳩のロティにペアリングしています。
鳩肉特有の鉄分を感じる野性的な香りと、カオスグレープのスパイシーでエレガントな風味は最高のペアリングです。
DOUXLESSである理由
丸山さん)ドリンクの過剰な甘みは料理の風味を損ないがちですし、飲み口の軽いソフトドリンクは当店の料理には合わせにくい。
その点、甘さが控えめで複雑な香りと質感を備えた『ドゥレス』は、ワインと同様のアプローチでノンアルコールペアリングを提案できます。
ラウンドジンジャーは魚介や野菜を使った料理、カオスグレープは肉料理と好相性。
ガストロノミックな料理にも合わせやすいクリエイティブな味わいに加え、ボトルやエチケットのデザイン、一般流通していない希少性もお客様の期待に応えるクオリティの高さだと思います。
---フレンチの正統を極めながら、故郷への想いを込めた一皿一皿。リューズで刻まれるのは、13年連続ミシュラン二つ星の重みと、ゲストへの敬意に満ちた"至高の時間"だ。精密機械のようなチームワークが紡ぐテーブルで、飯塚シェフの哲学に触れてみてはいかがだろうか。
INFORMATION
〒106-0032
東京都港区六本木4丁目2-35 VORT六本木Dual's B1F
TEL : 03-5770-4236
予約サイト:https://www.tablecheck.com/shops/restaurant-ryuzu/reserve